【あはれ】怖さよりも哀しみを感じる小泉八雲を秋に読む
9月である。暑いとはいえ、朝夕はいくぶん秋の涼風を感じることができるようになった。こういう頃合いになると、私はなぜか怪奇物を読みたくなる。
「怪談は夏」という、江戸時代後期の歌舞伎関係者が世間に定着させたイメージ戦略に異を立てるわけではないが、ひんやりした風がすうっと首筋…
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