著者のコラム一覧
藤倉善郎ジャーナリスト

1974年、東京都生まれ。カルト問題を20年以上にわたり取材。2009年にニュースサイト「やや日刊カルト新聞」を創刊し、総裁就任。著書に「『カルト宗教』取材したらこうだった」など。「徹底検証 日本の右傾化」(塚田穂高編著)、「だから知ってほしい『宗教2世』問題」などの共著も多数。

「顕正会」(後編)しつこい勧誘について行ったら…約4時間のビデオと講話で入信させられた

公開日: 更新日:

 畳敷きの広間に100人近い信者が集まっていた。中高年が多いが、若者もそこそこいる。浅井昭衛会長が熱弁を振るうビデオを大画面で見せられた。教義も用語もわからないから、ありがたみが感じられない。

■お金は取らないと言っていたのに

 しかし、その後の信者の体験発表ビデオは傑作だった。

「熊本地震で家が傾いて、修繕が大変だと困っていた。そこへ今度は台風が直撃。台風の風によって家の傾きが直ったのです。日頃の勤行の功徳で、修繕しなくてすみました!」

 勤行とは南無妙法蓮華経と唱えたりお経をあげたりすること。勤行をしても地震や台風に直撃されたじゃないかと突っ込みを入れたくなる。たぶん修繕はした方がいいよとも。

 ビデオのあと、全員で勤行をして終了。と思いきや、住んでいる地域ごとに分かれてリーダーの講話を聞かされ、その次は隊ごとに隊長の講話。すでに4時間近く経過している。その上、オッサン信者からの猛プッシュが。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース