著者のコラム一覧
藤倉善郎ジャーナリスト

1974年、東京都生まれ。カルト問題を20年以上にわたり取材。2009年にニュースサイト「やや日刊カルト新聞」を創刊し、総裁就任。著書に「『カルト宗教』取材したらこうだった」など。「徹底検証 日本の右傾化」(塚田穂高編著)、「だから知ってほしい『宗教2世』問題」などの共著も多数。

「顕正会」(後編)しつこい勧誘について行ったら…約4時間のビデオと講話で入信させられた

公開日: 更新日:

 前回紹介したように、顕正会の勧誘は時に逮捕者を出すほど暴力的な場合もあった。暴力を用いなくとも、とにかく勧誘がしつこいのが特徴だ。

 たとえば、古い友人から「久しぶりに遊ぼう」と呼び出されて出向くと、知らない人物がもう1人いる。すでに友人は信者になっており先輩信者と2人がかりで勧誘するのだ。喫茶店などで延々と引き留め入信届にサインするまで何時間も解放してくれない。

 戸別訪問の勧誘もある。実は筆者も自宅で勧誘された。やってきたのは全く暴力性を感じさせない優しいオッサン信者。何度断っても「一度集会に出てみないか」としつこく訪ねてくる。取材も兼ねて、誘いに乗ってみることにした。連れて行かれたのは東京・板橋区にある「顕正会東京会館」。敵対する創価学会などが紛れ込むのを警戒しているのか、入り口で氏名と所属隊を書かないと入れてくれない。連れのオッサン信者に「○○隊と書いて」と言われる。まだ入信していないのに。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース