浅間山で火山性地震が増加…アイスランドの火山噴火との関係は? 240年前は同時期に大噴火発生
今年3月、長野と群馬にまたがる浅間山が、噴火警戒レベル「2」に引き上げられた。火山噴火予知連絡会は今月12日、浅間山の「火山ガスの放出量が増え、小噴火が発生する可能性」を指摘。今年3月下旬以降、浅い場所での火山性地震が増加しているとし、火山ガスの放出量も1日200トン以下から、400~2500トンに増えたという。
■800年の休眠を経て火山活動が復活
このように浅間山で火山活動が高まっているだが、世界では10日、アイスランド首都レイキャビクの南西約30キロに位置する、リトリ・フルトゥル山近郊で噴火した。ここは約800年休眠状態だったが、この2年ほど火山活動が復活していたと報じられている。
浅間山の大規模噴火といえば、1783年の「天明の噴火」だ。実はその17日前、アイスランドでもラカギガル火山で大噴火が起こっている。浅間山の大噴火とあいまって火山灰が北半球を覆ったことで、世界的な寒冷化に繋がったと記録が残っている。
「完全解説 日本の火山噴火」の著書もある武蔵野学院大学特任教授の島村英紀氏(地震学)が言う。