著者のコラム一覧
田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

慶応の特待生制度 “最大で総額1000万円”を断った学生が行く東大理Ⅲはどんな場所?

公開日: 更新日:

「特に目立つのが東大理Ⅲです。私立の医学部を併願する場合、慶応を選ぶ受験生が多い。理Ⅲに合格するレベルだと慶応にも受かっていて、その大半は上位に食い込んでいるのです」(大手予備校医学部コース・スタッフ)

 大学受験最難関とされる理Ⅲ。「運が悪くて落ちることはあっても、運が良くて受かることは決してない」と評されるだけに、合格者の地力は抜きんでている。

「文系の学部でも簡単に入る学力を持っている。弁護士も目指したいが、それは後回しにするという受験生もけっこういる。医師の資格は大学に行かないと取れないので、とりあえず理Ⅲに入るというわけです」(同)

■千葉大や東京医科歯科大にも合格した場合は…

 出来すぎる受験生にかき回されて、慶応の特待生制度も「本来の役割を十分に果たせていない」と医学部関係者は嘆く。一方、前出の教授は「一定の効果は上げている」と成果を強調する。「理Ⅲは別にして、特待生が千葉大医学部や東京医科歯科大に合格した場合はうちを選ぶケースが多い」というのだ。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…