1時間煮込んだ「野菜スープ」で便秘体質が改善 運動で腸を刺激すれば相乗効果も
抗がん剤の研究者であった故・前田浩熊本大名誉教授は、同時に栄養学の専門家だったから、食べ物についてずいぶん教えていただいた。野菜の食べ方もそうだ。
机の前に長時間座っている方はどうしても便秘になりやすいが、私も例外ではなかった。ある日、そんなことを教授に言ったら、野菜スープを強くすすめられた。野菜は嫌いではないが、そんなもので効果があるのかどうか疑問に思っていると、「2、3カ月は続けなさい」と言われたのだ。
作り方は簡単で、料理ができない男でも簡単に作れる。野菜の種類にはこだわらない。できれば緑色の野菜や豆類がいい。ダイコンなら可食部の根よりも葉っぱのほうがいい。普段からダイコンの葉を食べている人はそんなにいないと思うが、実は根よりも葉のほうが栄養価は高いそうである。葉を食べる時は、できることなら無農薬で栽培されたものがいいだろう。
これを最低5種類、できれば10種類ぐらいあるといいが、それほど無理しなくてもいい。すべてみじん切りにする。大きさは好みでいい。それを沸騰した鍋に放り込んで煮る。それだけである。15分ほど煮れば食べられなくはないが、私は1時間近く煮ている。そのほうが野菜は軟らかくなっていて食べやすいからだ。