冬ボーナスの平均支給額は66.5万円 この時期に狙うべき「賢い家電の買い方」を現役店員がこっそり解説
ボーナス商戦の買い得&避けるべき商品
そこで、日刊ゲンダイの連載「家電量販店の日常」を寄稿している現役店員にボーナス商戦の買い得&避けるべき商品を解説してもらった。
(1)ボーナス商戦はズバリ買い得なのか?
「これまで冷蔵庫、洗濯機、掃除機といった白物家電は4月と10月に新商品がラインアップされてきました。ところがコロナの影響や原材料費の高騰などにより企業の製造ラインが安定しなくなり、新商品の発売が安定しなくなっています。もちろん、ボーナス商戦自体はお得ですが、さらにお得な“型落ち品”を安く買える期待は少なくなっています」
型落ちでも構わないという人であれば、ボーナス商戦を過ぎたころもチャンスだという。
「展示品や処分品、数量限定品、催事品、メーカー協賛などを狙ってみてはどうでしょうか。ただ、家電全体が値上げ傾向にありますので、去年より今年、今年より来年の方が価格は高くなります」
春先になると「新生活応援フェア」で普段より値引きされた商品が出揃う。これも狙い目だ。
(2)店舗よりネットで購入する方がいい?
「Amazonや楽天などのネット通販は一見、お得な買い物と思われるでしょうが、修理保証の問題があります。最近は楽天のように5年の延長保証が受けられることもありますが、まだまだ少数。故障したらメーカーとの直接のやりとりですし、メールで英語を介して行われることもあります。一方、量販店で買い物をすれば、例えば『洗濯機を購入したが、置き場所のサイズに合わず交換してほしい』という思わぬトラブルの要望にも応えられます。そもそも家電量販店であれば、会員カードをつくることなどで3年、5年、10年といった延長保証が無料で受けられることもあります」
(3)〇〇オリジナルといった量販店モデルは買い?
ネット通販では買うことのできない量販店モデルもある。
「これは量販店がメーカーに依頼をして、主要な機能を残しつつマイナーチェンジしたもの。いわゆるPB商品です。価格を抑えるために一部機能を省いたり、中にはオリジナルの機能をプラスしたものやオプションを追加したモデルもあります。当然、量販店も販売に力を入れていますので価格的にもお得なケースが多いのです」
PB商品と聞くと何か品質が劣るような気もするが、むしろ量販店モデルはメーカーから大量購入することで仕入れ額を安くしているので、積極的に購入を検討した方がいいのだという。