プラモデル製造の老舗「壽屋」 世界に冠たる「フィギュアブーム」第1号は何のキャラ?
フィギュアブームの火付け役として名高い壽屋(コトブキヤ)。プラモデル製造の老舗だ。そのきっかけとなったのは、世界的アニメの新世紀エヴァンゲリオンだったというのは本当?
「当社はアニメ放映(1995年10月~)に先駆けていち早く版権を取得し、95年12月に『綾波レイ』のフィギュアを発売しました。そこに空前のエヴァブームが到来しましたが、市場にはほぼコトブキヤの製品しかありません。そのため、フィギュアは売れに売れ、日本でのフィギュアブームの先駆けとなりました」(コトブキヤの担当者)
コトブキヤといえば、「美少女プラモデル」で大ヒットしているが、それはどのようなものなのか?
「2015年5月に発表したオリジナルプラモデルシリーズ『フレームアームズ・ガール』は、販売後瞬く間に人気となり、世界累計出荷数260万個(23年6月時点)を超えるコトブキヤを代表する製品となりました。
当時は色物的な企画に見られていましたが、ユーザーの反応は凄まじく、『ロボット』が主流だったそれまでのプラモデル業界に、愛らしいキャラクターを立体化していく『美少女プラモデル』という新たな市場がつくられたのです。それ以降も次々と新しいIP(知的財産)を生み出し、美少女キャラクタープラモデルシリーズ合計の世界累計出荷数は600万個(同)を突破しました」(前出の担当者)