「十割そば」に学ぶ投資術 割高なのを知っている地元の人は手を出さない?
実は「2倍」と思っていても、そのうち「1.8倍」とか「1.5倍」とかになってしまうケースが多いのだ。
上がるときは少ししか上がらず、下がるときは思いっきり下がる--そんなヘンな動きをするのである。これでは何をやっているか分からない。
理由はちょっと難しいので割愛するが、簡単にいえば、相場がもみ合いになったとき、「上がったら買い、下がったら売り」とやってしまう習性が要因となっている。
NISAのときに出てきた「ドルコスト平均法」の逆みたいなことをやっているのだ。これでは儲かるわけがない。
だから、この「ダブル〇〇」的な投資信託は長く持てば持つほど、ドンドン不利になっていく。
一方的に動く相場だったらよいのだが、そんな相場はめったにない。もみ合い相場が続いているうちに、ジリ貧になっていくのである。
そもそも2倍の商品に手を出すこと自体、欲の皮が突っ張っている--その仕打ちを必ず食らうということなのだ。