1932年福岡県生まれ。早稲田大学文学部ロシア文学科中退。66年「さらばモスクワ愚連隊」で小説現代新人賞、67年「蒼ざめた馬を見よ」で第56回直木賞。76年「青春の門 筑豊篇」ほかで吉川英治文学賞を受賞。2002年には菊池寛賞、09年NHK放送文化賞、10年毎日出版文化賞特別賞を受賞。本紙連載「流されゆく日々」は16年9月5日に連載10000回を迎え、ギネス記録を更新中。小説以外にも幅広い批評活動を続ける。代表作に「風に吹かれて」「戒厳令の夜」「風の王国」「大河の一滴」「TARIKI」「親鸞」(三部作)など。最新作に「新 青春の門 第九部 漂流篇」などがある。
連載11874回 歩行の技法を考える <4>
(昨日のつづき)
昔、といっても昭和の前期、つまり戦前、戦中のことだが、陸軍には歩兵という兵種があった。
要するに軍の中核をなす部隊である。文字どおり歩く兵隊だ。
近代の軍隊では兵士は軍用輸送車や、兵車、ときには輸送機で移動したりする。しかし、昔は歩くのが兵隊の仕事だ…
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