一攫千金も夢じゃない?「一口馬主」クラブ選択のコツと注意点…名馬・ロードカナロアを持っていた生産者が解説【表あり】
募集価格は2000万円から3000円万円
〈表〉は、現3歳世代の総獲得賞金でクラブをランキングしたもの。トップのサンデーと3位キャロット、4位シルクは主にノーザンファームの生産馬を扱うクラブ。2位社台は社台ファームが中心で、5位G1は追分ファームや白老ファームが中心だ。これらの牧場はいずれも社台グループで、いわば“同門”。中でもノーザンファーム系がリードする格好だ。
そうすると、これらのクラブの会員になって、一口馬主ライフをスタートしたいと思うが……。
「ノーザンファームや社台ファームの生産馬を扱う5大クラブはGⅠ馬の宝庫だけに人気が集中。各クラブが毎年、募集する馬はほとんどが1次募集で分割口数を上回る状態です。なおかつこれまでに多くの金額を出資した人が優遇される抽選体系のため、新規出資者が抽選を突破するのは狭き門。新規参入するなら、ほかのクラブを選ぶ方が一口馬主ライフを楽しめます」
〈表〉にある10クラブの募集価格中央値は1400万~4000万円で、〈表〉以外を含めても中央値は2000万~3000万円前後。これは1頭全体の金額だから、募集口数で割ると1人当たりの出資金額になる。〈表〉の10クラブでは、募集口数は40~500口と幅がある。それぞれ募集価格中央値で計算すると、人気のサンデーは1口100万円、社台は同75万円と高額だが、ラフィアンは同16万円、シルクは同7万円、ノルマンディーは同3万5000円とかなりバラつきがある。
人気の5大クラブとなると、1億円を超える良血馬もズラリ。そんな高額馬に夢を託し、応募して抽選を突破したら、出資段階で数百万円の支払いもあり得る。