「右脳」活用で仕事も人間関係も円滑に! やる気が落ちる夏前に実践したいツボ
イメージは映画のようにビジュアル化
サラリーマンにとっても、イメージの具体化が欠かせない。たとえば今月の売り上げ目標に100万円不足していると、多くの人が考えるのは自社製品やサービスのうち、何を、どこに販売するかなどだろう。それでは具体化が不十分だという。
「イメージのカギは、ビジュアル化です。売り込んでいるときの自分の表情、そんな自分を見た相手はどんなことを口にするか。その結果、話はどう展開し、自分はどんな気持ちになるか。相手の事務所を出たら、どうやってオフィスに戻り、その間、どんなことを考えているか。会社に戻ったら、上司にどんなことを言われるか……。一つの営業先を中心としたストーリーを映画やドラマのように描くことができれば、潜在意識に深く刻み込まれます。写真記憶は右脳の働きの一つですから、具体的なイメージづくりが大切なのです」
イメージづくりの一環として、尊敬する上司や成功した企業のトップになりきるのも効果的だ。その場合、対象者の口癖や服装をマネするほか、生活パターンも取り入れてみて、悩んだ状況に出くわしたら、「その人ならどう対応するか」を常に考えて行動することがコツだという。
「右脳のイメージ力が働いていると、ターゲットとなる仕事の成果や対象者の行動などから逆算して必要な手順を踏めるようになります。そうすれば、人材や資金、情報などを前もって準備できますから、仕事や人間関係が円滑になるのです。右脳がうまく使えるようになると、段取り上手になります」
前述したルーニーや営業などのようなイメージが働けば、きちんとした準備ができる。段取り上手として、得意先や上司などの評価も得やすいはずだ。