小池知事は焦るとムキに…都知事選で「失言ループ」に突入 不安的中の陣営は戦々恐々
イライラを抑えきれないようだ。7月7日投開票の東京都知事選で、現職の小池知事(71)が失言を連発させている。日刊ゲンダイは6月20日発売号で、小池氏の“舌禍不安”を報じた。「排除」発言で失速した過去があるだけに、今回も追及されれば口を滑らせるのではないかと予測したが、その通りの展開になってきた。焦るとムキになって言い返す小池氏に、陣営内部は「余計なことを言わないで」と戦々恐々だ。
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小池氏のゴマカシと失言が続出したのは、24日に東京青年会議所が主催した立候補者討論会だった。明治神宮外苑の再開発による樹木伐採問題を巡って、蓮舫前参院議員(56)に「再開発事業者からパーティー券の購入を受けていませんよね?」と聞かれると「パーティー開催については、法律にのっとった形で公表している」と回答拒否。石丸・前安芸高田市長(41)に「イエスかノーで答えて」と詰められると「さまざまな方にご協力いただいている」と、やはり正面から答えなかったが、事実上、再開発事業者によるパー券購入を認めた格好だ。
このやりとりの内幕について、蓮舫陣営の関係者はこう打ち明ける。
「知事の政治団体には、再開発事業者からのパー券収入があるに違いないと踏んだ上で聞いた。ある意味、カマをかけたら正直に話したということだ」
一方、小池陣営関係者は「再開発事業者からパー券を買ってもらったのは事実なのだろう。あの場面でウソは言えない……」とうなだれる。再開発を主導する三井不動産グループに10人以上の都役人が天下りしていた実態も明らかになっている。伐採を進める事業者との蜜月関係は小池氏のウイークポイントだ。
旧築地市場の移転問題を巡っても、小池氏はトンデモ発言を繰り出した。田母神・元航空幕僚長(75)が築地に選挙事務所を構えていることを明かした上で「実は築地には小池知事を恨んでいる人は結構多い。(要因は)最初の移転の問題じゃないですかね」と指摘。すると小池氏は「ちょっと、お友達を選んだ方がいいと思いますけど」と田母神を見下したような表情で言い放ったのだ。