SNSで“オレ流地震予知情報”を出す心理…識者は「フェイクニュースであり慎むべき」と指摘
真偽不明の情報に対しては、当然ながら「根拠なき情報は無視すべき」と、気象や地震の専門家によるアカウントが、惑わされてはならないと投稿している例がいくつも。しかし、専門家の投稿をかき消すかのように独自情報を垂れ流すアカウントは多いのだ。
井上氏は今回の臨時情報発表以降、これまでにはなかった新しいタイプの情報発信が散見されると指摘する。
「今回は、5chの地震予言スレッドの書き込みを掲載しているまとめサイトへの誘導をXでポストして情報拡散を狙う例が目立ちます。そのうえで、過去の予言とされる書き込みを引用し、『この書き込みは、今回もうすぐ起こる大地震を予言しているのではないか』と解釈して見せるという手法で、『自分なりの警戒情報』の拡散を狙っています」
それっぽい古文書を引っ張り出して、こじつけをまぶしながら読み解けば、どんな解釈でもひねり出せるといったところか。本人たちは世のため人のためを思って情報発信を行っているようだが、不確かな情報を増やしてしまっている以上、世の中に資する行為とは言いがたい。