兵庫県の公務員はすぐ泣く? 斎藤元彦知事の「涙の釈明会見」でよぎる10年前の“号泣議員”
■片山前副知事も7月に開いた辞職会見で大粒の涙
「涙の会見」といえば、この問題で県議会の百条委員会で証人尋問された片山安孝・前副知事(64)も7月に開いた辞職会見で、「ほんまに悔しゅうてしゃあない。一生懸命やっている知事を支えられなかった」と大粒の涙を流し、顔をくしゃくしゃにして説明する場面があった。
知事、副知事が続けて涙を流す異例の場面があったためか、SNS上では《兵庫県の公務員はなぜ、すぐに泣くのか》《知事、前副知事も涙を流せば許されると思っているのだろうか》と疑問の声が出た一方、《兵庫県議会で涙の会見といえば、あの時を思い出した》との投稿も。
「あの時」とは2014年7月に行われた「号泣県議」の会見だ。ウソの報告で政務活動費を受け取っていた疑いがあるとして、当時、40代後半だった男性県議が県議会から刑事告発され、議員辞職。その2年後に詐欺罪で懲役3年、執行猶予4年の判決を受けた。
「ウワーん。ワァーん、ビェーん、ワァー…」。この会見で男性県議は突然、右手の拳を振り上げながら大声で泣きじゃくり、集まった記者らを唖然茫然とさせたほか、その姿は日本国内のみならず、全世界でニュース映像が流れて話題となった。