コラムニスト石原壮一郎さん 伊勢うどん愛を語り尽くす「きっかけはコシ至上主義への反発」

公開日: 更新日:

石原壮一郎さん(コラムニスト/61歳)

「伊勢うどん」をご存じでしょうか? 太くてやわらかい麺に、タマリをベースにした甘辛いタレをからめて食べるのが特長です。伊勢神宮の参拝客に江戸時代から愛されてきました。地元民にとっての大切な「ソウルフード」でもあります。

 三重県出身の私は幼い頃から伊勢うどんに親しんできました。大人になって関東で暮らして、疎遠になっていた時期もあります。しかし、いつしか伊勢うどんは私の人生に欠かせない存在となりました。まさに「生きるクスリ」です。

■「コシ至上主義」に反発

 20年ほど前からでしょうか。うどんがブームになったのはいいんですけど、同時に「うどんはコシが命」「コシのないうどんはうどんじゃない」という偏った価値観が広まりました。そんなこと言われたら、やわらかさが身上の伊勢うどんは立つ瀬がありません。

 そんな風潮を憂いて10年ほど前に私はふんわり立ち上がりました。「伊勢うどん友の会」を結成し、「うどんはコシじゃない!」と、SNSやコラムや書籍などを通じて世に訴えたのです。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…