62年前、伊カプリ島で発見された肖像画は…ピカソの真作!30億円で落札の可能性も
今から62年前の1962年、イタリアのポンペイで質屋やレストランを経営していたルイジ・ロロッソさんという男性が地中海のカプリ島にある廃屋となった別荘を訪れた際、地下室でキュビズムの画風で描かれた女性の肖像画を発見した。
キャンバス地に描かれたその絵は、丸めた状態で放置されていた。「ピカソ」の署名があったが、当時24歳だったルイジさんは、ピカソが誰なのかを知らず、安物の額縁に入れて自宅やレストランに飾っていた。
この絵はピカソの真作かもしれない。そう思ったのは、息子のアンドレアさん(写真)。美術史の教科書で、ピカソの恋人だったフランスの写真家で詩人のドラ・マールを描いた別の作品を見つけ、それが自宅にある絵とよく似ているいることに気づいたのだ。
さらにピカソは、ドラ・マールの肖像画を描いた時にカプリ島にいたことも知り、確信に変わった。
アンドレアさんはスペインにあるピカソ財団に何度か連絡を取ったが、財団には「オリジナルを所有している」というおびただしい主張が寄せられており、相手にしてもらえなかったという。