(78)ドイツのミーレ社が調査 環境への負荷を減らす家電の使い方とは
ミーレが食洗機の原材料から生産、輸送、また労働者の通勤、ユーザー製品の使用、廃棄など、家電が作られてから、廃棄再利用するまでのステップ、ステップで、温室効果ガスの排出量を算出した結果、80%はユーザーの製品使用時に出ていることがわかった。
食洗機は、ロボット掃除機、洗濯乾燥機と並ぶ「家事の時短」版三種の神器だ。これらは元々節約型の家電だ。食洗機などは水6リットルもあれば、一食分の食器をきれいにできる。しかもドイツ人の86%は資源を守ることを大切に思っているという。
とはいえ、メーカーが節約・環境負荷の少ないプログラムとして開発したエコモードを普段使っているユーザーは30%だそうだ。
この話を聞いた時、夏に必ず出てくるエアコンの節電話を思い出した。エアコンはメーカーの「自動モード」で使用するのが最も節約、環境負荷が低いのだが、自分の方がよく知っているとマニュアルさえ読まずに、声高に我流の方法をネットに掲載する人もいる。
ミーレは、どうすれば、ユーザーがエコモードを普段使いにしてくれるのかを考えた。その結果が今秋「リデザイン」されたG7000シリーズだ。完全に新しくはないが、使いやすい。エコモードがリデザインされて、魅力を増している。
これからはエコ家電を持っているというだけでなく、きちんと使ってナンボの時代。環境負荷を減らすためには、ユーザーの、みんなの力が欠かせない。