著者のコラム一覧
黒岩泰株式アナリスト

株式の世界には“エセ株価指標”が玉石混交…間違った指標を見ていると思わぬ損をする

公開日: 更新日:

 投資家が勘違いしやすいのが、このROEという指標。「10%と高いから買いなんだ!」という誤った主張だ。

 このロジックだと株価がいくら上昇しても、常に「買い」になってしまう。これは「このコンビニのおにぎりは価値がある!」と言い張っているのと同じ。

「だって、新潟産コシヒカリに有明産の高級海苔、それに南高梅だからな。俺なら1000円払ってもいい」と豪語しているようなもの。

 市価200円くらいのものを「1000円の価値がある」と言い張っている。これでは「高値づかみ」をしてもしょうがない。

 株式の世界では、このような“エセ株価指標”というものが“玉石混交”となっている。何が大事で、何が“まがい品”なのか、シニアにもなれば、ちゃんと見定めなければならない。

 間違った指標を見ていると、“思わぬ損”をしてしまう。

「太郎君のお父さんの年収は1200万円、家の価値は1億2000万円。毎年、家の価値の10%を稼いでいます。太郎君は時速何キロで歩いていますか?」

 この問いが、まったく見当違いなことが分かるだろう。分かることは「太郎君は意外と“おぼっちゃま”なんだな」くらいである。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 2

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  3. 3

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  4. 4

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  5. 5

    阪神・藤川監督が酔っぱらって口を衝いた打倒巨人「怪気炎」→掲載自粛要請で幻に

  1. 6

    巨人・小林誠司に“再婚相手”見つかった? 阿部監督が思い描く「田中将大復活」への青写真

  2. 7

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差

  3. 8

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  4. 9

    フジテレビを救うのは経歴ピカピカの社外取締役ではなく“営業の猛者”と呼ばれる女性プロパーか?

  5. 10

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された