慶応普通部“大躍進”の背景に「慶応ボーイ復権」か? 今年の入試で共学の中等部と正反対の“変化”
「共学化がここ数年のトレンドになっていて、その人気も右肩上がり。女子校からの共学化が目立っていますが、男子校の日本学園も来年から明治大付属として名称も『明大世田谷中学・高校』となり共学となる。別学の慶応普通部がここまで跳ね上がるとは予想できなかった」(塾幹部)
私立男子御三家の受験者数は開成1190→1146人、麻布796→737人、武蔵530→500人といずれも前年を下回った。背景に難関疲れがあるにしても、前出の桜蔭も含め「別学離れ」が顕著になっている。そうした中で慶応普通部はなぜ盛り返したのか。「慶応ボーイ復権」と話すのは80代後半の慶応大元教授だ。幼稚舎→普通部→塾高と小学校から高校まで男子校に通った。幼稚舎が女子児童を取り始めたのは元教授が卒業後の戦後4年目からだ。
「中等部ができたのも戦後。ジェンダーフリーの観点からは問題があるのだろうが、慶応の本流は男子校なんです」と元教授。普通部の人気が高まるのは「慶応らしさを求める原点回帰」と話す。
■青学の入試日変更も影響