日本の少子化をとめるため…「TENGA」とAV男優・森林原人氏からの提言
男性のほうがエロ談義には奥手な傾向
少し前置きが長くなってしまったが、TENGAのアンケートでは71%の男性が「性の悩みを感じたことがある」と答えている。ところが、その悩みを「笑い話などカジュアルにも友人に話したことがない」とする割合も7割ほどいた。「包茎」(71.9%)、「早漏」(72.4%)、「男性器のサイズ」(65.7%)、「セックスのテクニック」(71.3%)、「マスターベーションの頻度、やり方」(72.5%)といった具合で、友人にも打ち明けられないというのだ。特に早漏や包茎は若い層ほど悩んでいる率が高まる。
■女性向けAV動画に巨根モノはない
TENGAは悩みを友人に打ち明けられない背景として、「男性の性(エロ)が悪者にされている」こともあると分析。このアンケートを基にトークセッションを行ったAV男優の森林原人氏(写真)がこう言う。
「ネット検索は便利ですが、自分に都合のいい情報でストップするため、間違った性知識のままの人がいます。男性器のサイズひとつとっても、セクシー女優さんで『大きい方がいい』という人はほとんどいません。むしろ、日本人男性の平均が13センチほどとするなら、『それより少し小さめがいい』と話す女優さんが多い。実際に女性向けのアダルトビデオで、『巨根モノ』のジャンルはありません」
セックスのテクニックについても、女性はそれほど気にしていない。
「20代や30代はテクニックについて気になっている人が多いようですが、女性をイカせることより先に意識すべきは、『性行為をする際に抱く男女の差』です。男性は興奮から入りますが、女性は『怖い』や『不安』から入ります。相手が受け入れる状況にないのに、テクニックを気にするのはただのエゴでしょう。むしろ、チンチンを使わないセックス、最後まで手をつないでいるような関係性を築くべきです」
AV男優として1万本以上の作品に出演(関係女性は9000人)してきた森林氏の発言だけに説得力がある。