桜を見ると思い出す「新宿御苑を全裸で走った」撮影…心身の健康が大前提
ようやく桜の花が散りました。桜を見ると、AV男優になる前にうっかり足を踏み入れてしまったゲイ業界時代の苦い体験がフラッシュバックします。
ゲイ雑誌のグラビア撮影で、「君は裸になって、こちらがゴーサインを出したらここを駆け巡ってくれ。俺たちはビルから望遠レンズで撮っているから」との指示がありました。場所は私有地ではなく、大都会のど真ん中にある新宿御苑です。当時は今よりもいろいろと寛容な時代だったとはいえ、本当に危険極まりない撮影ですよね……。
走りながら勃起していたのか? そのような指示を受ければ勃たせるのが我々の仕事ですが、この時は単純に走るだけでした。
どこでも、誰が相手でも、他人から見られていても勃起するには、健康でいることが大前提として、なによりメンタルがものをいいます。
ここで言うメンタルとは、「緊張しないずぶとさ」ではありません。そもそも緊張はして当然ですし、僕はいまだに緊張しながら撮影に臨んでいます。
抑えようとすれば無理が生じるので、緊張を味方につけるのです。「緊張する場面」=「心拍数を上げて血をたぎらせないと乗り越えられないような高い壁に直面している状態」ですから、緊張時は通常時よりも能力が高まっていると考えることもできます。緊張状態でフル勃起していたら、心拍数の上昇分だけ血流がよくなり、ペニスの硬度も上がっていることになります。