48歳人生初のラブホへ。セラピストは「ここからタメ口で話してもいい?」と言った。
イケメンセラピストと手をつなぎ、人生初の“ラブホ”へ
パートナーなしの50歳独女ライター、mirae.(みれ)です。「このまま死ぬまでセックスしないなんて嫌!」と、48歳で意を決して女風を予約しました。
初めての風俗にドキドキしながら新宿の待ち合わせ場所に行くと、マッシュルームヘアの“今どき”な30代前半男性セラピスト・O氏が現れました。Xデーはどうなる?
【48歳で「男」を知りました。】
予約時にリクエストとして出した容姿の条件、「ジャニーズ系のかわいい顔、身長170cm以上&体型はやせ型、短髪のさわやかな見た目」をほぼほぼクリアした、いや、なんなら想像以上のイケメンが現れ、戸惑う48歳処女。
しかもこれからいたす相手だと“確定”しているわけで、ドキドキが止まりません。そんな心境など知るよしもないO氏は、
「さ、行きましょうか」
と促します。
「どこへ?」
「何言ってるんですか、ラブホテルに行きましょう」
きょとんとした顔の私にあっさり。“ラブホ=性交渉をするためのホテル”というイメージしかなかったので、その言葉を聞いただけで、股間が濡れてきます。
「手をつないでもいいですか?」
とO氏。“48歳の私がこのイケメンと手をつなぐなんて恥ずかしい”と思いつつも、「はい…」と答えると、優しく手を握ってくるのでした。
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休憩で6,000円のラブホへ
「初めてだから、ラブホは僕が決めたところに行きましょう」
エスコートされ、言われるがまま…。O氏が選んだラブホは昼間からギラギラした雰囲気で、ロビーだというのにはためにはスタッフは誰一人見えません。何か隠さなきゃいけないような、オトナが悪いコトをするような、シティホテルではない空気感が漂っています。
興味津々にロビーを見回していると、目に入ったのは部屋を選ぶパネル!
《あ! ドラマや映画でよく見たやつ!》密かに大興奮です。各部屋の写真が並び、大きなベッドがど真ん中に鎮座する様子を見るだけで艶かしい気分になり、ドキドキが止まりません。
「この部屋にしましょう。お風呂もあるし」
O氏は慣れた様子でパパッと決めてフロントへ。誰もいないと思っていたロビーには、小さな窓から手だけを表すフロントスタッフがいたのです。
「休憩で6,000円になります。フリータイムなので20時まで滞在できますよ」
と伝えられ、私が6,000円を支払い、部屋へ向かいました。
「ここからタメ口で話してもいい?」
部屋の中に入るとクィーンサイズくらいの大きなベッドが目に飛び込んできます。このベッドでたくさんのカップルが…。
《これがラブホなのね!》と心の中で味わうように復唱し、目をギラつかせていると、O氏はそそくさとバスルームへ行き、お風呂の準備を始めました。
「カウンセリングと簡単な性感マッサージ施術の説明をしますね」「ここからタメ口で話してもいい?」
打って変わってカジュアルな雰囲気でカウンセリングと説明を進めていきます。
「予約の際に“処女”だって書いてあったけど、緊張してる? 怖い?」
私が小さくうなずくと、O氏は笑顔で、
「大丈夫。mirae.さんと同じように40代で初めての人はたくさんいるから」「優しくするから安心してね」と、目を合わせて伝えてくれました。
カウンセリングで聞かれたことは…
カウンセリングでは、キスの有無や種類、粘膜接触はしてOKか、触っていい場所、逆にダメな場所などを細かく聞かれます。
「うちは粘膜接触はOKだけど、嫌なら言ってね」
私はそれこそが目的なのでOKにしました。話が一通り終わると、
「一緒にお風呂に入る?」
いきなりド直球の質問。「えええええ! お風呂を一緒に~~!?」と思ったものの、さすがになにもかも初めてで裸を見せるのは…。
「…だ、だいじょうぶです」
うつむいて答えるのが精いっぱいでした。「OK!」とO氏は言うと、
「先に僕がシャワー浴びるね。mirae.さんがお風呂に入っている間に部屋の準備をするので、ゆっくり湯船で身体を温めて」と話し、シャワー室へ消えていきました。
その間、初めてのラブホの部屋をあれやこれやと探検です。部屋のサイズの割に大きな画面のテレビでは、オンデマンドサービスのメニュー画面が。よく見てみると、AVが無料で見られるよう。“ならでは”の仕様に、《とうとうラブホに来たのだ》《私はこれから初めて…》と実感が湧いてきます。
「お待たせ。お風呂にどうぞ。これを使って」
テレビでAVでも見てみようかと思っていると、シャワーを終えて出てきたO氏から、歯磨き粉がついた歯ブラシとタオル、バスローブのような羽織るだけの薄い部屋着を渡されました。“歯磨き粉がついた歯ブラシ”という独特なおもてなしに、《これが風俗なのか》と思うのでした。
《これから一体どんなことをされるんだろう》
《本当に気持ちよくなれるのかしら?》
《私の身体を見て引かれたらどうしよう》
準備してもらった温かい湯船に浸かりながら考えてしまいます。何よりも、“男性とふたりでラブホにきた”という事実が、私をどんどん興奮させていくのでした。
「背中のマッサージをするからうつ伏せで寝て」
お風呂から上がり、用意してくれた下着はつけずに裸のまま部屋着を着て部屋のドアを開けると、照明を落とし、間接照明だけのアダルトな雰囲気になっていました。
さらに、おしゃれなジャズ系のBGMまでかかり、いい香りのアロマまで。素敵な空間づくりに感動していると、私と同じ部屋着を着たO氏は私の手を取って、ベッドへ誘導します。
「まずは背中のマッサージをするから、ここにうつ伏せで寝て」と優しく見つめてきます。性感マッサージでは、最初に通常のマッサージを行うのです。ゆっくりベッドにうつ伏せになると、
「始めるね」
私は部屋着に手をかけられ、もうそれだけ股間が瞬く間にジュワっと…。まだ何も始まっていないのに!
しかしそんな気持ちとは裏腹に、濡れていく自分のアソコの洪水を止めることはできませんでした。
次回へつづく。
(mirae.(みれ)/ライター)