多様性に富んだまちづくりと喫煙規制(上)川崎市で進められている1200公園原則禁煙化の動き
子どもから老人まで幅広い世代の利用者が集まる公園は、市民にとって貴重なくつろぎスポットだ。そんな公園を禁煙化しようとする動きが各地の自治体でみられる。政令指定都市の川崎市もその一つ。市は市内にある約1200の公園のうち常駐管理者がいる18公園には喫煙可能スペースを設けるが、その他の公園は禁煙とする方針案を取りまとめ、令和7年7月からの実施を目指すとしている。
方針案は「公園内では原則禁煙。ただし、一部公園には喫煙可能スペースを設置」というもので、川崎市都市公園条例の禁止事項に「喫煙」を加える。喫煙スペースを設ける18公園は川崎区の大師公園、中原区の等々力緑地、多摩区・宮前区の生田緑地、麻生区の王禅寺ふるさと公園など。また、自治会や町内会などのお祭り・行事や公園を利用したイベント等で主催者が一時的に喫煙スペースを設けることができるとしている。
■条例改正案を議会提出後、7月から実施の方針
川崎市はパンフレットに、<市は魅力的な公園づくりに向けて、望まない受動喫煙の軽減、たばこの火による安全面や吸い殻のポイ捨ての改善を図り、子どもたちが安全に安心して利用できる環境を保護するため、公園内における喫煙の取扱いについての方針案をとりまとめ、これについてパブリックコメントを実施しました>などとこれまでの経緯を記している。