コロナ禍でフードトラック大打撃 新たな販路と意外な商材
「魚や野菜の食品のほか、マッサージを行うお店など、商材の幅を広げています。ロケーションが変わると売れる商品も変わります。マンションなどの住宅街の場合、オフィス街とは異なる需要があり、お弁当よりもお刺し身やもつ煮込みといったおかずやお酒のおつまみになる商品の販売が増えています」
今後は、ランチタイムのみだったオフィスビルで、夜のちょい飲み向けに営業するなど収益性を上げる試みを行うという。
Mellowがオフィスビルなどと賃借契約を行い、販売場所をフードトラックに提供。客はアプリで営業している店を探すことができ、決済も行える。フードトラック事業者が支払う利用料は月額固定ではなく売り上げの15%ほどで、固定費を抑えながら身軽に商売ができるのもフードトラックビジネスの人気の理由だ。そのため、店舗型飲食店が苦戦する中、経営者がフードトラックに参入するケースが増えているという。ウィズコロナでの飲食業は、さまざまな選択肢から活路を見いだそうとしている。
(取材・文=伊藤洋次)