チャットワーク創業者 山本敏行氏(1)ユニコーン企業創出を目指しエンジェル投資家を育成
「メールより効率的」と36万社以上の企業が導入するビジネスチャットツールを開発したチャットワーク(東証グロース上場)。創業者の山本敏行氏は現在、設立まもない企業に出資するエンゼル投資家と起業家を結ぶコミュニティーSEVENを運営している。
「2018年にチャットワークのCEO(最高経営責任者)のポストを2歳下の弟(正喜氏)に譲り、SEVENを立ち上げました。日本経済にとって、エンゼル投資家の育成が急務と感じていたからです」
山本氏が目指しているのは、未上場株式の価値が10億ドル以上(約1400億円)のユニコーン企業の創出。米国487社、中国171社に対し、日本のユニコーン企業はわずか6社しかない。将来性のある企業が容易に資金調達できるようにするのが狙いだ。
■大阪桐蔭高時代のアダ名は「犯罪者」
SEVENのスタートにあたっては、もう一人の立役者がいる。共同発起人として名を連ねる戸村光氏である。山本氏の大阪桐蔭高校の15年後輩だ。