直近5年で9000万円キックバックの安倍派議員は誰? ノルマと実売金額に大きなズレの不可解

公開日: 更新日:

■ズレが裏金化スキームと関連か

 それにしても不可解なのは、安倍派が昨年開催したパーティー収入の金額だ。所属議員に課された販売ノルマの合計額と、実際の売り上げに大きなズレが生じているのだ。

 日刊ゲンダイは、安倍派の政治資金収支報告書(2022年分)をチェック。22年5月17日に都内ホテルで開催したパーティー収入は「9480万円」と記されている。ところが、どうもツジツマが合わない。所属議員がノルマ分をさばいていれば、もっと巨額になるはずなのだ。

 安倍派関係者によると、販売ノルマはヒラの議員が50万~100万円で、閣僚経験者は500万円前後。最高幹部クラスは750万円だ。

 安倍元首相が存命だった昨年5月時点で、安倍派所属議員は94人。うち、最高幹部クラスの安倍を含めた閣僚経験者は22人で、ヒラの議員は72人だった。ヒラの議員のノルマを50万円、閣僚経験者は500万円、安倍は750万円と仮定して計算すると、計1億4850万円になる。キックバックされたノルマ超過分を含めれば、さらに金額は膨らむはず。収支報告書に記載された収入と合わず、極めて不自然なのだ。ひょっとして、このズレが裏金化スキームと関連しているのか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    演技とイケオジぶりで再ブレーク草彅剛と「10億円マンション売却説」中居正広氏との“絆”

  2. 2

    泉ピン子が終活をやめたワケ「渡る世間は(水原)一平ばかり!」スペシャルインタビュー

  3. 3

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された

  4. 4

    キムタク一家の妹Kōki,は映画主演の裏で…フルート奏者の姉Cocomiの話題作りと現在

  5. 5

    かんぽ生命×第一生命HD 人生設計に大切な保険を扱う大手2社を比較

  1. 6

    米田哲也が万引きで逮捕!殿堂入りレジェンド350勝投手の悲しい近況…《苦しい生活を送っていたのは確か》

  2. 7

    イスラエルにあなたの年金が流れていく…厚労省「ジェノサイド加担投資」引き揚げ“断固拒否”の不可解

  3. 8

    坂本花織の世界選手権66年ぶり4連覇に立ちはだかる…国際スケート連盟の「反トランプ感情」

  4. 9

    カーリング日本女子が到底真似できない中国の「トンデモ強化策」…世界選手権では明暗クッキリ

  5. 10

    公表された重点施策で露呈…JR東海の株価低迷と時代遅れの収益構造