急ピッチで1ドル140円台突入!24年は“円高イヤー”株高とインバウンド大打撃でアベノミクス終焉
年5兆円のインバウンド目標達成もツカの間
インバウンド需要にも冷や水だ。今年3月に閣議決定された「観光立国推進基本計画」は年間5兆円のインバウンド消費を早期に達成する目標を掲げている。今年は空前の円安のおかげで、1~9月の累計で3兆6000億円に達し、通年で目標を達成する見通し。だが、来年は当然、円高の逆風が吹くのは必至。インバウンドの風向きも違ってくる。
「アベノミクス以降の円安政策は投資家と訪日外国人を喜ばせるものです。その陰で物価高に苦しむ国民は置き去り。円高が進行しそうな来年は、円安依存のアベノミクスから抜け出すターニングイヤーになりそうです」(森岡英樹氏)
安倍氏の横死後、裏金疑惑など負の遺産が次々と飛び出し、いよいよアベノミクスも葬られる時が来ている。