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中西文行「ロータス投資研究所」代表

法政大学卒業後、岡三証券入社。システム開発部などを経て、岡三経済研究所チャーチスト、企業アナリスト業務に従事。岡三インターナショナル出向。東京大学先端技術研究所社会人聴講生、インド政府ITプロジェクト委員。SMBCフレンド証券投資情報部長を経て13年に独立。現在は「ロータス投資研究所」代表。

デジタル競争力ランキングでは19位 中国が力入れるAI産業の不気味な大躍進

公開日: 更新日:

 ある技術サイトによると、特定の主要機能において、米インテルの「Core i3-10100」や、AMD「Ryzen3 3100」に匹敵するという。

 今後の経済発展=デジタルのカギは、DX、GXなどの土台ともなる人工知能(AI)。上海市のAI産業は急速に発展し、一定規模以上のAI企業数は350社を超える。生産額は5年前の約3倍の3800億元以上に達した。習近平国家主席は10月に「グローバルAIガバナンスの提唱」を打ち出し、生成AI開発に猛進している。

 デジタルなど未来の産業を支える政治でも日本の「競争劣後」が目立つ。岸田政権は裏金問題で崩壊状態、次々と閣僚が交代している。レクチャーする官僚も疲労困憊だろう。経済界の重鎮ともいえるトヨタ自動車グループは、ダイハツ工業の検査不正やデンソーの製品リコールなどで混迷していよう。

 23年の「大納会」は激震で幕を閉じようとしているが、年明け「大発会」(1月4日)以降の動きは? 1月13日に半導体王国の台湾で総統選挙が行われるが、それを市場は織り込むか。

 来年は巨大IT企業不在の日本のデジタル競争力に、変化の兆しが見られるだろうか。

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