二階元幹事長1.5億円、茂木幹事長4.2億円…深まる脱税疑惑「使途不明金」支出は年末に集中
当日も含めて大みそかまで残り24日。使い切るためのノルマはキツい。1日あたり約638万円、1時間に約27万円、1分換算で約4430円を消費しなければ、二階は納税の義務を課される。
自民党現幹事長の茂木敏充氏も二階氏の手口を踏襲。21年11月の就任から22年末までに総額12億1670万円を受け取ったが、21年12月10日には「5520万円」「5000万円」「5000万円」と、やはり同じ日に3回、計1億5520万円を受領。この年の12月は7~8日にも2日連続で3000万円ずつもらい、締めて2億1520万円に上る。
翌22年も12月7日に3回に分け、計1億7850万円を受け取ったほか、同月9日にも3000万円を受領し、計2億850万円。両年とも年内に残金を発生させないためのノルマは、二階氏よりも跳ね上がっているのだ。
「党所属議員に配る年末の“餅代”に充てているのでしょうが、各議員とも血税からボーナスをどっさり得ています。まだカネが欲しいのか。使途を公開しない限り、脱税疑惑は晴れないのに、岸田首相はかたくなに拒む。よほど、後ろ暗い実態があるとしか思えません。自民党への政党交付金は年間約160億円。幹事長に10億円もの掴み金を渡せるほどカネ回りが潤沢なら、血税を原資とする交付金は必要ない。返上するのが筋です」(政治評論家・本澤二郎氏)
茂木氏の政策活動費が残っていれば、まだ脱税の時効は迎えていない。現職幹事長の税務調査に、国税庁は乗り出すべきだ。