小林製薬の「紅麹」被害めぐり台湾外交部が注意喚起…日本ブランドやインバウンドへの影響は?

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安心安全の根底揺るがす

 観光庁によると、昨年の訪日外国人旅行者数は2507万人で、その消費額は約5.3兆円と過去最高を更新した。海外のみならず、国内の巨大なインバウンド市場でも存在感を見せていた小林製薬の不祥事。これを機に、日本製品のブランド力やインバウンド全体にも影を落とすことになるのか。金融ジャーナリストの森岡英樹氏はこう言う。

健康被害の実態解明はこれからなので、どこまで影響が及ぶかは現時点ではまだはっきりとわかりません。ただ、健康被害を会社が把握してから2カ月も放置し、公表が遅れたということが最大の焦点。日本が売りにしてきた安心安全の根幹が揺らいでしまったはずで、海外からは厳しい目が向けられることになる。日本政府は海外からの投資やインバウンドを推進しようとしていますが、その障壁になってしまうのは間違いないでしょう」

 日本のイメージ悪化は避けられそうにない。

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