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中西文行「ロータス投資研究所」代表

法政大学卒業後、岡三証券入社。システム開発部などを経て、岡三経済研究所チャーチスト、企業アナリスト業務に従事。岡三インターナショナル出向。東京大学先端技術研究所社会人聴講生、インド政府ITプロジェクト委員。SMBCフレンド証券投資情報部長を経て13年に独立。現在は「ロータス投資研究所」代表。

株価上昇で日本の「幸福度」は上がるのか いつの間にか世界50位前後に低迷しっぱなし

公開日: 更新日:

 岸田首相は「新しい資本主義」を掲げ、「資産所得倍増」「貯蓄から投資へ」を推進している。現実的に、株式などリスク資産を保有しなければ所得倍増は難しい。「ハイリスク・ハイリターン」は資産運用の常識である。

 株主総会の招集通知が先週あたりから届き始めた。各社とも開催日時は平日午前。数社が重なるが出席できるのは1社だ。まして平日に働くサラリーマン株主は出席が難しい。また、総会会場は都心のホテルが多く、地方在住の株主も参加しづらい。当然、新NISAで長期保有を前提に投資を始めた社会人株主も出席しにくいだろう。

 投資をスタートさせた人の多くは、「貯蓄は簡単、金融機関に預けるだけ、確定利回り元本保証で安心。一方、株式投資は銘柄選択が難しく、配当や株主優待さえ安定性に欠け、投資元本の毀損リスクもあり、絶えず株価を見ないと安心できない」のである。

 投資初心者を含め個人投資家はインターネットの真偽不明の情報サイトをスマホなどで検索。氾濫する「あなたを億万長者に」などのキャッチコピーに惑わされるリスクがある。誰かに忖度されたフェイクや生成AI作成もあふれていよう。

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