株価上昇で日本の「幸福度」は上がるのか いつの間にか世界50位前後に低迷しっぱなし
1人当たりの名目GDPの世界ランキングを見ると、日本は2001年に5位だったが、その後は順位を下げ、18年には20位に低下した。IMFによれば直近の22年は、1位ルクセンブルク12万6598ドル、2位ノルウェー10万5825ドル、6位シンガポール8万2807ドル(アジアで1位)、21位に香港4万8154ドル(同2位)、日本の3万3853ドルは31位でG7の中で最も低かった。
3月20日は「国際幸福デー」。世界の国や地域の「幸福度」をランキングにした「世界幸福度報告書」が公表され、日本は143カ国・地域中、51位でG7の中で最も低い。フィンランドが7年連続1位、2位デンマーク、3位アイスランドと福祉や教育が充実している北欧諸国が上位を占め、アメリカは23位と初めてトップ20から外れた。日本はアジアで、30位シンガポール、31位台湾の後塵を拝した。
この報告書は12年から始まり、日本は44位だった。20年には調査開始以来最低の62位に落ち込み、21年56位、22年54位、23年47位と改善傾向も24年は51位と下落に転じた。
経済大国の日本。新NISAによる「株価上昇」→「資産所得倍増」→「幸福」とは思いたくないが……。
衆院議員の任期満了(25年10月30日)を迎える来年、幸福度ランキングは上昇するだろうか。