退職者とつながる「アルムナイ」を企業が続々導入 人手不足解消だけではないその効用とは

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“生涯式場”の八芳園は「いつでもウェルカム」

 1943年創業の八芳園(東京)は、ブライダル事業で知られるが、今はさまざまな総合イベントプロデュース企業に幅を広げている。そんな老舗もハッカズークのサービスを採用。かねて出戻り社員が多く、他業種で働くアルムナイとのつながりの必要性を実感し、外国人を含む40人のアルムナイとその同期20人の60人でコミュニティーを運営しているそうだ。

「八芳園は『生涯式場』をわれわれの軸となるイズムとして掲げていて、結婚はもちろん、結婚後に生まれたお子さまの七五三などライフイベントを通じて生涯のお付き合いを重視。いつでも八芳園に戻っていただきたいと考えています。ですから、アルムナイもいつでもウエルカムです」(同社アルムナイ事務局担当者)

「独特で情熱的」と表現される顧客満足第一主義を徹底。結婚式では新郎新婦の出身地の食材を用意したり、式でのレシピは永久保存して、いつでも再現できるようにしたり。その熱量の高さは、新規の中途採用者には理解しにくいかもしれない。その点、アルムナイ採用だと、再雇用後の動きも早いという。

 サービスの利用には、100万円単位のコストがかかるが、人材紹介やヘッドハンティングなどのコストはそれ以上。実際に再雇用もあり、採算は十分、合うという。

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