“為替名人”似鳥昭雄会長「1ドル130円」予想を再び外すか…ニトリ36年連続増収増益ストップで正念場
■極度な円安が「お、ねだん以上」を圧迫
現在1ドル157円付近で推移しているドル円相場について、似鳥会長は今年「130円台前半まで円高が進む」とコメントしているが、今のところ予想を外している。ちなみに、23年については「1ドル110円を切る可能性もある」と予想していた。
「ニトリは輸入企業なので、似鳥会長の円高予想は若干ポジショントークの面が否めませんが、今のところ面目丸潰れといったところでしょう。今期は小幅の増収増益を見込んでいますが、ニトリが前提としている為替レート1ドル150円からはまだまだ乖離しています。なかには1ドル200円まで進むという声もあり、そこまで円安ドル高になれば、ニトリがこだわる“お、ねだん以上”が保てなくなる可能性が出てきます。ただし、今後、アメリカの利下げ、日本の利上げが実施されれば、似鳥会長の予想通り、年内に1ドル130円台まで戻す可能性はゼロではないでしょう。円高になれば、業績も回復に向かうはずです」(前出・経済ジャーナリスト)
“為替名人”の面目躍如となるか。