植田日銀に日本企業から怨嗟と悲鳴…想定「1ドル=125円」から大きく乖離した円安に無策いつまで
■「1ドル=200円」の予測も
しかも、円安は止まりそうにない。市場では「1ドル=200円」を予測する声まで出始めている。プラザ合意が行われた1985年の水準「1ドル=235円」が意識されている。
このまま円安がつづいたら、企業の多くはどうなるのか。
「円安に苦しむ企業が生き残るには、コストを削る、価格を上げる、という方法があります。しかし、消費が伸びていないだけに価格を上げるのは簡単ではないでしょう。かといって、コストを削るのも難しい。これまでは人件費をカットしてきましたが、どこも人手不足なので人件費を減らすのは難しくなっています。このまま円安がつづくと、内需型企業も輸出型への転換を迫られ、転換が難しい企業は廃業・倒産という事態に追い込まれる恐れがあります」(斎藤満氏)
岸田政権と植田日銀は、いつまで「悪い円安」を放置しておくつもりなのか。