「紅麹問題」で会長&社長辞任も脱一族経営は見せかけ…小林製薬の再建が厳しいこれだけの理由
トップ2人が事実上の解任となった。
健康被害の報告が相次いでいる小林製薬の紅麹問題。死亡との因果関係が調査されている死者は90人を超え、全容の解明はまだまだ先だ。
23日には創業家の小林一雅会長(84)と、その長男である小林章浩社長(53)が辞任を発表。後任の社長は山根聡専務(64)となり、初めて創業家以外がトップになる。
同日に発表された外部弁護士による調査報告書では、杜撰な実態が明らかになった。1月中旬には健康被害が疑われる事例が医師から報告されていたにもかかわらず、自主回収を発表したのは、2カ月後の3月22日と、初動が大きく遅れた。製造ラインでは、以前から培養タンクに青カビの付着が確認されていたのに放置するなど、品質管理体制の問題も指摘された。