裏金議員の非公認は「差別」に当たるのか?《影の総理》自民・森山幹事長の仰天発言が大荒れ
裏金議員に対する批判や総選挙で非公認とする扱いは「差別」に当たるのか。
自民党の森山裕幹事長(79)が14日に党本部で行われた報道各社のインタビューで、裏金議員が選挙で勝利した場合の役職登用について問われ、こう答えていた。
「選挙を経るということは国民の信任を受けたということ。ここであまり差別が続いてはいけないと思う。(石破茂)総理が言われた通りの人事をやっていくということだと思う」
長期間に渡って組織的、常習的に違法、脱法の裏金作りに励んできた悪辣前議員は誰一人としていまだに何の動きもなく、罪も償っていない。これでは厳しい声が出るのは当たり前で、この動きが「差別」に当たるとは考えにくい。
「差別」に対する森山氏の人権意識がそれほど高いのであれば、その考えを向けるべき相手は同僚議員だった自民党の杉田水脈・前衆院議員(57)だろう。アイヌと在日コリアンを侮辱した投稿で、2023年に札幌、大阪両法務局から人権侵犯と認定されたほか、SNSで差別的な投稿を繰り返し、識者らが国会内で開いた会見では「(杉田氏は)人権侵害の常習犯。議員になる資格はない」と断罪されていた。