杉田水脈氏は参院“鞍替え”出馬か? 衆院選辞退でも「差別発言」「裏金事件」の反省ナシ
「人権侵害の常習犯。議員になる資格はない」
自民党の杉田水脈・前衆院議員(57)=比例中国=を批判する研究者らが10日に国会内で開いた会見。呼びかけ人の前田朗・東京造形大名誉教授は、「(杉田氏は)さまざまな被害者を生み出してきた。社会への悪影響は計り知れない」と憤りの声を上げていた。
杉田氏はアイヌと在日コリアンを侮辱した投稿で、2023年に札幌、大阪両法務局から人権侵犯と認定されている。他にも性被害者を中傷する投稿に対し、自身のSNSで《いいね》を多用したとして被害者から提訴され、賠償命令を受けるなど、その言動については度々、差別主義者などと批判されてきた。
派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件では、政治資金収支報告書に1564万円の不記載があったことが発覚。石破茂首相(67=党総裁)ら執行部が裏金議員に対して次期衆院選で比例重複立候補を認めない方針を打ち出す中、党山口県連から公認申請のあった杉田氏の処遇が注目されていたのだが、10日までに杉田氏陣営から出馬しない意向を党に伝えてきたという。