石破政権を直撃!岩屋毅外相につきまとう「100万円」疑惑…米国発カジノ汚職で再燃
石破内閣を直撃しかねないのは、この汚職事件をめぐっては「500ドットコム」側が、秋元被告のほか、当時「IR議連」の幹事長をしていた岩屋毅外相ら5人の議員に100万円ずつ提供したと供述しているからだ。
事件が表面化した時、自民党の岩屋毅、中村裕之、宮崎政久、船橋利実の4氏と、日本維新の会の下地幹郎氏の計5人が特捜部から任意聴取を受けている。下地氏は、100万円の受け取りを認めて離党したが、自民党の4人は授受を否定していた。
ちょうど、国会は今週から本格審議がスタートする。野党が岩屋大臣の疑惑を追及するのは必至だ。すでに国民民主の玉木代表は「現職閣僚も含まれていますので」と、党首討論で質問する構えだ。
当時、石破首相は、カジノ汚職について「国民に説明する場が裁判だけでいいはずがない。国会審議を通じて明らかにすべきだ」と記者団に語っていただけに、無視は難しいのではないか。
霞が関関係者がこう言う。
「岩屋外相は先週末(11月29日)、記者会見で『これはすでに終わった話だ』とコメントしています。たしかに、カジノ汚職は日本では公訴時効を迎えています。でも、アメリカでは時効にかかっていない。岩屋外相が収賄側として容疑者となる可能性は、本当にゼロなのかどうか。それに、もし100万円を受け取っていたとしたら、たとえ刑事事件に問われなくても、外務大臣がアメリカと中国に弱みを握られるという事態になりかねない。その意味でも石破内閣には致命傷になりかねません」