新NISA2年目突入…安定運用で注目「オルタナティブ投資」個人向け投信でリスク分散とバイリターン
たとえば2024年2月に設定された「ブラックストーン・プライベート・エクイティ・ストラテジーズ投信(米ドル建て)」は、11月末時点で運用資産は2100億円を超えている。投資家から集めた資金を非上場企業に投資し、成長支援や経営改善を行うことにより投資先企業の企業価値を高めてリターンを確保する。ただ、最低投資金額は5万ドル(約780万円)と、依然ハードルは高い。
この1月に設定される「東京海上・上場オルタナティブ・アセット・マネージャーズ戦略ファンド」は、100円から投資が可能だ。プライベートエクイティーのほかプライベートデット(ファンドなどが非上場会社に貸し出しているローン)、インフラ、不動産などに間接的に投資する。信託報酬は年約0.9%と低めに抑えられていて、新NISA成長投資枠で投資できる。
個人でもオルタナティブ投資でリスク分散やハイリターンが狙えるようになりつつある。
(ジャーナリスト・向山勇)