保阪正康作家

１９３９年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。２００４年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史　縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く歴史が暗転するとき』（講談社）として好評発売中。

米国は日本の暗号電報を読み戦争に持ち込もうとした

公開日：2020/02/14 17:00　更新日：2020/02/14 17:00

　ルーズベルトとチャーチルの思惑は、ナチスドイツがヨーロッパを軍事的に席巻している状態をひっくり返すために、アメリカがイギリスをはじめとする連合国側について参戦することだった。ルーズベルトや国務長官のハルはその機会を狙っていた。

　しかしルーズベルトは、戦争には加わらない、…

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【連載】保阪正康日本史縦横無尽