著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

3月事件の計画 小磯国昭と宇垣陸相が変心し決行派は総崩れ

公開日: 更新日:
朝鮮総督就任を受諾し、自宅で揮毫する宇垣一成(1931年6月17日=日本電報通信社撮影)

 3月事件の計画内容は、当初は桜会系の軍人で話が進められていたので、秘密は守られた。しかし時間とともに噂はごく自然に省部の幕僚たちに漏れていく。陸軍省の補任課長の岡村寧次や軍事課長の永田鉄山らの耳にも入った。彼らは橋本らより7、8歳上の世代にあたり、「一夕会」という勉強会をつくっ…

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