「農業、工業、商業、こうした本当に体で覚えるべき学問を高等学校で勉強している青年たちがいます。こうした者に対してもう少し温かい目が必要であると。農林水産業、商業、工業のみならず、演劇、舞踊、音楽、芸術、スポーツ、こうしたものにおいて、若者の資質や才能を伸ばすことができる21世紀型の実践的な学問教育を奨励したいというふうに思っているわけであります」
この言葉を聞く限り、川勝氏はむしろ受験エリートに代表される勉強人間とは異なり、「野菜を売ったり、牛の世話をしたり」するような多様な人材育成を求めていたようにも受け取れるが、それがなぜ、今回のような発言になってしまったのだろうか。