自民・二階元幹事長の入院で不穏…衆院和歌山2区は「三男の世襲」か「世耕弘成氏の鞍替え」か

公開日: 更新日:

 地元有権者の意向は不明だが、“二階王国”は維持に向かって突き進んでいる。

 今期限りの政界引退で裏金事件を乗り切った自民党の二階俊博元幹事長(85)の三男・伸康氏が17日、次期衆院選で和歌山2区から立候補すると表明した。会見した元公設秘書の伸康氏は「二階代議士自身が政治的責任を明らかにした以上、責任は連帯して負うべき」としつつ、世襲批判について「いろいろな意見は承知しているが、最終的には有権者の判断を仰ぎたい」とケムに巻いた。

【写真】この記事の関連写真を見る(10枚)

 二階氏が不出馬を発表後、県内の町村長でつくる町村会などが三男に出馬を要請。想定通りの展開なのだが、気になるのは二階氏の健康状態だ。4月中旬から体調不良説が駆け巡っていて、現在は入院中。三男によると、「大型連休前に風邪をこじらせた」ところに、検査で数値に異常が見つかり、退院が先延ばしになっているという。

 二階氏の存在感の軽重は、和歌山2区の今後を左右する。裏金事件で自民党を離党した安倍派の世耕弘成前参院幹事長(61)が虎視眈々と鞍替えを狙っているからだ。二階氏は「間もなく復帰できる見込み」(三男)というものの、年齢が年齢。どうなるか。

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇