小泉進次郎の「後見人」に森喜朗が暗躍…自民党総裁選このままでは安倍派は“草刈り場”
反岸田でまとまっても、進次郎でまとまるのか?
これまで森は、岸田首相の「後見人」のようにふるまってきたのに、どうして進次郎の後見人にシフトしたのか。「最後の悪あがき」という見方がもっぱらだ。
「森さんの力の源泉は、最大派閥の安倍派100人を押さえていたことでした。幹部の“5人衆”を通じて安倍派をコントロールしてきた。しかし、安倍派は解散し、バラバラになってしまった。このまま総裁選に突入したら、安倍派は“草刈り場”になり、本当に雲散霧消してしまいかねない。総裁選は権力闘争だけに、敵と味方に分かれたら、その後、一緒にやるのは難しくなりますからね。そうなったら、森さんの影響力も完全に消滅してしまうでしょう。森さんは、その状況だけは絶対に避けたいはず。40人でも50人でもいいから、安倍派を塊として保ちたい。安倍派をまとめるには、安倍派の候補として進次郎を総裁選に擁立するしかない、と考えたのでしょう」(政界関係者)
しかし、進次郎を担ぐことで安倍派はまとまるのか。
「安倍派の議員は、岸田首相に対して強い恨みと怒りを抱いています。安倍派を解散に追い込んだのは岸田首相ですからね。だから『反岸田』では、まとまるでしょう。しかし、進次郎でまとまるのかどうか。難しいでしょう。まず、まとめ役がいない。5人衆には、かつての力はありません。中堅若手の5人衆に対する不信感は相当なものです。まして、いまさら森喜朗に従う議員は、ほとんどいないと思う。進次郎が総裁選に出馬したら、支援する安倍派議員はいるでしょうが、安倍派とは無関係な形になるはずです」(安倍派関係者)
そもそも、背後に森喜朗がいると分かったら、進次郎にもマイナスなのではないか。いまごろ、頭を抱えていてもおかしくない。
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自民党総裁選をめぐっては、まさかの「岸田再選」が急浮上しているという。●関連記事【もっと読む】では、自民党内に蔓延する「解散恐怖症」ついて詳しく報じている。