日本人最大マフィア「JPドラゴン」の謎…ナンバー3逮捕で全容解明なるのか?
■ルフィグループを傘下に収める
「組織の名前の由来は闘鶏のチーム名で、トップの男は20年以上前からフィリピンに滞在し、闘鶏ギャンブルやオンライン賭博、カラオケ店、飲食店の経営を手がけていた。神戸山口組の威光をバックに、現地で商売をする日本人経営者からみかじめ料を徴収して資金源にするなど、日本人裏社会を仕切っていた。JPドラゴンはタイから移ってきたルフィグループを脅して傘下に収め、特殊詐欺とタタキ(強盗)で得た金を上納させていたとみられている」(現地に詳しい関係者)
昨年2月、今村被告らルフィグループの幹部4人が日本に強制送還された後、JPドラゴンは摘発を逃れた残党約20人と特殊詐欺を続けていた。
今年1月には小山容疑者が現地での詐欺容疑で摘発された。逮捕時、警察が踏み込んだのは、JPドラゴンのトップが経営する飲食店だった。3月にはもう1人の幹部、鹿児嶋孝之容疑者(56)も現地で身柄を拘束され、日本に強制送還。福岡県警と大阪府警が逮捕している。
「JPドラゴンが関与しとった特殊詐欺事件の被害額は、少なくとも約4億円に上るが、後ろ盾やった神戸山口組の勢力は全盛期の1割以下になった。指名手配中の男も神戸に助けてもらうことはできひんやろ」(捜査関係者)
「日本人マフィア」のトップは、どこに潜んでいるのか。