大阪府警捜査員300人による41人大捕物で分かった…違法ネットカジノの実態
■二重扉に複数の監視カメラを設置
違法ネットカジノは客が店からポイントを購入するシステム。店内に設置されたパソコンを使い、「iGaming(アイゲーミング)」などのオンラインカジノサイトに接続。スロットやバカラ、ブラックジャック、ポーカーに興じ、バクチで獲得したポイントを店内で換金していた。5店舗それぞれに10台のパソコンが置いてあり、1台のホストパソコンで客のポイントを管理していた。
各店舗とも24時間営業の会員制。店舗はすべて雑居ビルの3階か4階にあり、店の周囲には要塞のように複数の監視カメラが設置され、出入り口は二重扉になっていた。店舗名を記した看板はなく、客は店頭で身分証明書を提示しなければ入店できない。
「店側に少しでも怪しまれたらすぐに店を畳んでトンズラされるので、捜査は1年以上かけて慎重かつ入念に金の動きを追っていった。振り込みだと証拠が残るから、すべて現金でやりとりをしていた。違法カジノ店は摘発してもなかなか経営者レベルまで行き着かず、店長か統括責任者をパクって終わりというケースが多い。めったに店に顔を出さへん幹部連中が現金を受け取りに来たところを一網打尽にした。300人でも足らんくらいの大がかりな摘発やった」(捜査事情通)
幹部の久井容疑者は、2023年3月にも大阪市内の別の違法ネットカジノ店の店舗責任者として同様の手口で客に賭博をさせ、逮捕されている。
懲りないヤツだ。