広島・菊池涼介が指摘「二塁手の目線で巨人主砲の阿部さんの不振は大きい」
もう一つ、二塁手の目線で見た場合、巨人主砲の阿部さんの不振は大きいと思います。
この試合は1四球以外は4打数無安打。全部フライアウトでした。ボクは二塁手なので、打球が恐ろしく速い阿部さんの時は、内外野の間に引いてある白線を目安に、そこから3~5メートル後ろに守っています。もう浅いライトの守備位置くらいの感覚です。それでも、強烈な当たりで一、二塁間や二遊間に振られると、投手だけでなく、内野手にも重圧がかかる。それが全部飛球なら、かなり内野手は助かって打撃に集中できます。
このシリーズで二塁の藤田さんの好守がチームを勇気づけていますが、阿部さんがいつものような強烈な打球を放っていないことが密接に関係していると思います。内野手を辟易(へきえき)させるくらい、本来の阿部さんは恐ろしい打者なんです。
(広島内野手・菊池涼介)