NHK杯SP首位 浅田真央に佐藤コーチ「不安要素あった方がいい」

公開日: 更新日:

 開幕から好調をキープする浅田に、しかし、一抹の不安がささやかれている。ここにきて「完璧な演技をしたい」と話すなど、よりハイレベルな演技を披露したいという欲が強まっているのだ。

 佐藤コーチがこう言った。
「(フィギュアスケートは)採点競技だけにデリケート。完璧を求めるあまり、力みから(技の)失敗につながるのが不安材料です。特に今季はいかに自然体で臨めるかが勝負の分かれ目になる。浅田に限らず、(フィギュアスケーターの)永遠の課題ですが」

 滑りに納得がいかなければ、氷上練習に加えてトレーニング量を増やすなど、佐藤コーチがセーブするのに苦労するほどらしい。

「本人にトレーニングを任せると、特定の筋力だけ集中して強化するため、体のバランスが悪くなる。オーバーワークは故障につながりかねないし、抑えるのに大変なんです」と同コーチはこぼしている。

 今大会を終えると、12月5日からはGPファイナル(福岡)、同21日には全日本選手権と、五輪代表選考会を兼ねた大会が続く。その1カ月後には四大陸選手権が控えるなど、ソチ五輪までハードスケジュールを強いられる。

 120%の力を出したいという「欲」が落とし穴にはまったり故障につながる可能性もあるとコーチは心配しているのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大逆風の田中将大まさかの〝浪人〟危機…ヤクルト興味も素行に関する風評が足かせに

  2. 2

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  3. 3

    楽天・田中将大の二軍テスト続行を明言…“外様”今江監督ならではの「常識的判断」

  4. 4

    「(菊池雄星を)高1で超えてやる」 天性の負けず嫌いが花巻東に進学した“本当の理由”

  5. 5

    斎藤元彦知事&代理人弁護士「時間差会見」のあざとさ…二人揃ってPR会社美人社長をバッサリ切り捨て

  1. 6

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  2. 7

    斎藤元彦知事が百条委トンズラで大誤算!公選法違反疑惑に“逃げの答弁”連発も「事前収賄罪」の可能性

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    「終わらない兵庫県知事選」の行方…新たな公選法違反疑惑浮上で捜査機関が動く“Xデー”は

  5. 10

    斎藤元彦知事代理人の異様な会見…公選法違反疑惑は「桜を見る会前夜祭」と酷似、期待されるPR会社社長の“逆襲”